4.スポーツ科学講習会
◎スポーツ科学講習会の開催
私たちの生活環境は種々な面で急激に変わりつつあります。特に国民の健康問題については多様な因子によって感染症型から生活習慣病型へと移行し、その傾向は子供の層まで至っているのが現状であります。
また、ますます進行する我が国の高齢化は、医療費の上昇や寝たきり老人の増加など、社会福祉問題として対策を迫られています。さらに、食糧事情やモータリゼーションの発達普及により運動不足も加わって、若年層の体力低下という問題につながってきています。
こうした国民の今日的健康問題に対する関心は誰もが注目し、理解し、解決に努力しなければなりません。国民の健康の維持増進にとって重要な対策の一つとして「運動・スポーツ活動の実践」があり、現在多くの国民がこれらに志向し、各種の運動・スポーツ活動を実践しております。
柔道整復師は、柔道というスポーツを源として誕生し、整復及び接骨術を法令のもとで施術し国民医療の一端を担っております。伝統ある整復術の継承をいたしますとともに、社会のニーズを把握して国民の運動、スポーツ活動に対し積極的に推進することが大切な役割であると考えます。
この主旨から、本財団は柔道整復師の資質の向上を目的として、より一層社会に貢献できる柔道整復師を育成するために「スポーツ科学講習会」を開催いたしております。
1.目的
柔道整復師がスポーツ活動の支援体制の一員として積極的に参加し、貢献できるために必要な知識と実技を修得することを目的としています。
2.企画・運営・・・スポーツ科学講習委員会
3.開催地の決定方法
財団の賛助会員及び本講習会既受講者の分布状況を勘案し、開催要件が満たされた時に決定いたします。なお、開催地は当分の間ブロック並びに都道府県単位といたしております。
開催要件: | ○受講人数 50名以上 |
○適切な集中講義及び実習会場の確保 | |
○科目を担当する適切な学識経験者がいること |
4.受講対象者
本講習会の参加資格は柔道整復師の資格取得者
5.講習会の内容
本講習会は、概ね10ヶ月の長期間に及ぶ通信教育であり、その期間中に各月の休日2~3日程度を利用し、全体で20日程度の集中講義(スクーリング)を実施いたしております。
集中講義の単位と内容
単位・・・1単位:90分
内容・・・ スポーツ科学講習会 受講科目 一覧表へ >>
6.開催状況
7.認定証の交付
平成6年度の第1回から平成17年度の第12回までのスポーツ科学講習会を受講修了された1,269名の皆様には、修了時に「修了証書」を交付しておりましたが、修了者からの強いご要望にお応えして、平成18年より、当財団独自の「認定証」を交付しております。
交付概要は次のとおりです。
①認定名称
「認定柔道整復スポーツトレーナー」
②交付時期(新規分)
平成18年10月1日付を初回とし、以降は6ヶ月毎に平成23年4月1日まで認定証を交付しました。
③認定期間
認定期間は5年間として、平成23年度より5年ごとに更新手続きを行い、令和3年度の更新手続きにて、認定期間を永年として交付しました。