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代表理事挨拶

 日本における柔道整復師は、江戸時代に中国から拳法(柔術)と正骨術が江戸と長崎に伝わったのに始まり、江戸時代にはその発展を遂げました。大正9年(1920年)に内務省令「按摩術営業取締規則」の改正によって、柔道整復術に関する記載が盛り込まれ法的な根拠が与えられ、以降、100年以上の歴史を有しています

 昭和45年(1970年)に「柔道整復師法」が可決、昭和63年(1988年)に法改正が行われ、国の免許となり、社団法人日本柔整師会と全国柔道整復学校協会の出資を受けて、指定試験機関・指定登録機関として当財団が設立されました。さらに平成24年(2012年)には、公益法人改革の下、国民の健康の保持増進に寄与することを目的とした公益財団法人として内閣府より認可を受け新たなスタートを切り今日に至っております。

 今日の超高齢化社会において、柔道整復師は単に怪我の治療だけでなく、予防医学やリハビリテーション、健康寿命の延伸にも貢献できる存在として、その役割はますます重要になっています。

 今後も柔道整復師が医療提供者の一員として、輝き続けるためには、伝統を大切にしながらも、常に新しい知識と技術を学び続ける向上心が必要となります。

 当財団は、国の指定試験機関・指定登録機関として、国家試験の実施や免許登録業務を行うとともに、平成4年(1992年)から養成施設の教育水準の維持向上とその充実を図ることを目的として「認定実技審査」を開始し、さらに令和2年(2020年)には厚生労働省保険局から「施術管理者研修」に係る研修実施機関の登録を受け、柔道整復師の資質の向上に努めてきております。  

 今後、少子化が進んでいく中、柔道整復師が次世代を担う若い世代の人たちにとって魅力のある職業で有り続けられるよう、当財団は、関連省庁や関連団体の先生方のご支援・ご協力を頂きながら、その業務の確実な実施に努めた参りたいと考えております。


                                      代表理事 今別府 敏雄